高知県東部地域で初となる外国人技能実習生受け入れ組合、マッチングを大切にしながら国際貢献と地域活性化を目指す。
県東部地域の農業者が生産性向上や技能実習生受入れを目指して
事業協同組合を組成
当組合は令和元年12月に、東洋町や安芸市の農家が集まって、農業の生産性向上や外国人技能実習生の受け入れを目指して設立しました。県東部地域で初の受け入れ組合となります。組合従業員は、事務局長兼通訳のベトナム人と、他県の監理団体で事務局長経験もある中国人の2名です。
組合運営については、専門家の力を取り入れるよう努めています。例えば、社会保険労務士に員外役員をお願いしたり、ビザ専門の行政書士と業務提携して組合員からの特定技能外国人や高度外国人の活用相談にも対応できるようにすることで、農業現場の労務管理の円滑化及び生産性向上支援の充実化を図っています。
その他、成田空港・羽田空港からの入国も予定しているので、入国時のサポートにもしっかりと対応するため「千葉支部」も立ち上げています。
生産者と外国人のマッチングをとことん追及した受け入れ支援
弊組合の理事長は県外受け入れ組合から頼まれて3年ほど前から役員に就任しており、外国人技能実習生の受け入れ事業に携わってきました。大きな組合なので、いろいろ勉強もできましたが、弊組合の理事長自身、農園を経営しているため、同業種だからこそわかることが多く、外国人と農業者とのマッチングで「もっとこうした方が良いのに」と感じる場面が多く、今回、志を同じくする県内農業者と共に組合を設立しました。
私達は現在、ベトナム人技能実習生を中心に受け入れています。外国人技能実習生の受け入れは、面談時に企業風土を母国語で的確に伝えたり、外国人の希望する実習内容とのマッチングを丁寧に行うことがとても重要です。そのために、事務局長に日本語が堪能なベトナム人が就任して、送り出し国との調整や監理業務だけではく、実習生のサポートを積極的に行っていて、とりわけ、マッチングには気を付けています。技能実習では、一度受け入れたら最低3年間は実習を継続し続けなくてはならないため、マッチングが本当に大切で、実習生に寄り添って、ミスマッチだと思われる場合は受け入れ希望を断れる組合運営を心かけています。